1 役員・運営委員会の開催

かながわ子ども虐待予防研究会準備会。(4月21日, 6月23日, 8月12日 , 8月25日 , 10月20日)5回

かながわ子ども虐待予防研究会役員・運営委員会。(12月8日 , 2月9日)2回

かながわ子ども虐待予防研究会 臨時役員会。(12月21日)1回


2 設立に向けてのキックオフ研修会

9月8日 テーマ:「世界から学ぶ子ども虐待予防」 

日本の児童虐待防止対策は30年ほど遅れている。1962年に児童虐待の取組を 始めたのはヘンリー・ケンプである。法制定だけでなく、児童虐待の発生機序や長期予後を明らかにし、再発予防・世代間連鎖を断つ・発生予防の支援を提唱している。児童虐待予防を推進していくには、海外文献から学ぶことが大切である。保健師等が児童虐待に関わる役割は、健康を守ることか核、保健の専門性は予防で科学的根拠に基づく、医学的根拠に連携・活動、対象者家族全員、地域づくりである。

講師:小林 美智子(小児科医 子どもの虹研修センター顧問、日本子ども虐待防止学会前理事)

場所:横浜市吉野町市民プラザ

参加者:141人

キックオフ講演会 会長あいさつ

キックオフ講演会 会長あいさつ

キックオフ講演会 小林先生講演

キックオフ講演会 小林先生講演


3 設立総会

12月8日 設立総会開催 5議案 承認

「かながわ子ども虐待予防研究会」 設立


4 設立記念講演会

12日8日・記念講演:「愛着ある育児」

トレパーセンは、赤ちゃんには生まれ持つ力があり、相手を自分のこころに映し合う基本的な感性である。この能力は一人の人生、発達の大きな役割を果たすと述べている。また、赤ちゃんは他の動物と比較して養育者に深く依存して生き延びている。人間環境・関係性が脳回路を作り、生きることは生命のリズム、楽しみは仲間と分かちあい、愛着は人生の土台づくりである。子どもの心地良さは親、家族、集団の心地よさに繋がり、子どもを守るための大人の連携である

講師:渡辺久子(小児精神科医、渡邊醫院副院長、世界乳幼児精神保健学会理事)

・研修会:「周産期におけるメンタルヘルス」

産後うつは産後4週以内に発症。周産期メンタルヘルス対象者は特定妊婦、精神疾患合併妊婦、社会的ハイリスク妊婦。後発妊産婦死亡率の自殺13%。

子ども虐待による死亡事例等の検証結果(14次報告)により、虐待の発生予防及び早期発見⇒切れ目のない支援の強化。対象者にあわせた支援方法。虐待では病院と地域との連携、見守りと予防的介入、児の保護と安全。健康レベルでは予防的介入、精神状態のアセスメント、妊娠・出産等で起こりうる変化に対応するスキルをみにつける。

講師:新井 陽子(助産師、北里大学学部准教授)

場所:神奈川県立福祉保健大学

参加者:115人


5 研修会 

2月9日 テーマ「母子保健活動における児童虐待予防の重要性」

子どもの「健康な生活を営む権利」を守る。今日、「虐待予防」と呼ばれる領域が含まれる。2016年の児童福祉法改正に伴い母子保健法も改正される。4か月健診の役割が重要。未受診者のフォローを確実にする。虐待死亡を減らす主戦力は母子保健である。親との援助関係は指導ではなく支援である。母子訪問による虐待予防は育児方法を教えるのではなく共感的に聴くことに重点を置く。親への援助者に求められるものは冷静さ、落ち着きが要求され、「熱意」は危険であり、「善意」は有害である。2016年法改正を機にアメリカの

1980年代の教訓に学び、予防と支援に地域社会が取組む母子保健の虐待予 防活動を大切に守り発展させることが求められている。

「事例検討 2事例」

7~8人ごとのグループにわかれ、検討する。

講師:鷲山 拓男(とよたまこころの診療所所長、練馬区保健所嘱託精神科医日本子ども虐待防止学会理事)

場所:ウィンリング横浜 5階 501 502

参加者:65人

2月9日研修会 講義風景

2月9日研修会 講義風景


6 研究事業

神奈川県公衆衛生学会への参加予定で検討した。 次年度へ引き継ぐ。